SUZUKI YUYA FXで複業

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【名著】冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見

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この本は三大投資家の1人、ジム・ロジャーズが直筆した本で2度目になる世界一周の旅行記である。この本はただの旅行記ではなく、冒険投資家の名を持つジム・ロジャーズらしく冒険×投資の2大テーマで書かれている。投資の勉強をしたくてたまらない私は職場の先輩がたまたまこの本を持っていたので借りることにした。読了した後に私はこの時の私の行動を褒め称えた。それぐらい私にとっては実りの多い読書であった。

ジム・ロジャーズの目で見る世界旅行記

この本を一言で表すならこれだ。投資をかじった方ならジム・ロジャーズが著名な投資家であることはご存知だろうが、その著名な投資家の視点で世界を一周旅行を体験できるのが本書である。投資家なので経済的な視点、その国の地理や歴史、政治や社会性などのファンダメンタルズに焦点を当てて世界を見ていき、自身の投資経験と哲学を交えながら解説していくのが見所だ。ただの旅行記ではなく、投資機会を探す投資家目線(それも偉大な)で見た世界旅行記なのである。

歴史と地理への博識さは流石

訪れる国たびにその国の歴史と地理について記述してくれるのだが、前回の世界一周で得た経験と理解、ジム・ロジャーズの膨大な勉強と調査に裏付けされた博識と教養が伺える。さすが自身も勉強の手は緩めないと口にしてるだけあって、文章から得られる情報量はとても多くその博識さには圧倒される。

 

商品への投資をしてる代表的な人物だけあって商品に関わる地理(天然資源や生産物)などに精通しており、新興国に投資を検討する入り口として重要視し訪れる国の主要商品にはほぼ必ず考察を入れている。天然資源は地理と密接に結びついてるので考察は地理まで及び、さらには周辺諸国まで言及している場合が多い。また商品の生産性や国際市場での競争性を裏付けるため訪問国やその周辺の歴史にも考察をかける。ジム・ロジャーズ自身が歴史から得られる人類の経験則を判断基準としているだけあって、似たケースでの比較、近年だけでなく時には紀元前にまで遡り現代との比較を行う場合もあり、単純な天然資源だけでなく環境と歴史まで含めた解説はより知見が深まる。

経験則からのファンダメンタルズ分析

ジム・ロジャーズと言えばジョージ・ソロスと立ち上げたクォンタムファンドにて約10年で4000%以上のリターンを出した伝説の持ち主だが、クォンタムファンド以前は陸軍所属、除隊後はウォール街にて働いており若い頃からこの世界で生きてきたキャリアの持ち主である。若い頃から「世界を冒険して回れる」だけの資産を築くため、様々な投資(投機)を経験したからこその知見を訪れた国の政治や経済を解説する場面で随所に見られる。

 

特に重要視しているのは経済政策。資本の呼び込み、産業の健全性、国の歴史、政治トップの人物像や経歴、引いてはその国が向かおうとしている先など多岐に渡るがその国がこれからどう成長(衰退)していくかを予測し、チャンスと見れば冒険中に証券口座を開いて実際に投資していく。冒険投資家と呼ばれる希少なスタイルだからこその現地調査。実際に人々の生活や仕事ぶり、不動産や土地などを見て回り肌で感じ、データを駆使しての分析は多面的な見方と本質を提供してくれる。

入出国の戦い

国から国へ移動する際の恒例行事として入出国でトラブルに遭う。突如として現れるハプニングではなく、あくまでジム・ロジャースから見たトラブルである。それは国の慣例であったり、システムの未成熟さであったり、はたまた軍事的な緊張から生まれている。ファンダメンタルズを測る一面としてジム・ロジャースが見ているものの1つとしてこの入出国のしやすさだ。基本的に入出国がしやすい国の方が人・物・金つまり資本が流れ込みやすく、経済的にしやすいと判断するからである。これは一例であるが、ジム・ロジャースならではの投資眼が垣間見える。

本書から感じるジム・ロジャーズの投資哲学

やはり投資本を読む理由として、不変的・多面的な考え方を触れて自身の投資センスを磨くというのが最大の目的になってくるだろう。本書はどちらかというとジム・ロジャースがアナリストになって世界の国々を巡り歴史と地理に見て回って考察するものだが、解説や考察からジム・ロジャースの投資哲学を覗くことができる。

 

将来的に成長する国&衰退する国の見極め方、保護主義による産業の弱体化と割高な消費をする国民、バブル崩壊のダメージを大きくする金融緩和、投資するチャンスを待つ重要性、挙げ始めたら本書を網羅しないといけないのでこれぐらいにするが得られるものは種類豊富である。

 

投資家は自らの資産を増やすためにより良い投資対象を探すが、多くの投資家はその判断を情報や意見を通じて人に委ねてしまう。肯定を求めたり、反対を恐れたり、自身で完結することなく市場の雰囲気に流される。この本は1に歴史を学び、2に自身の目で見て頭で考えることの重要性を教えてくれる。そういった説教をしてくれるだけの説得性も備えている。

 

by カエレバ