SUZUKI YUYA FXで複業

月200時間以上の労働と副業で稼ぎ、貯めた資産をFXで運用している複業会社員トレーダーのブログ

【FXの名言】近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う

投資,バフェット,FX,

 タイトルの語句は投資の神様であるバフェットの名言のうちの1つで、短期売買について語った言葉である。直接FXに言及した時の台詞ではないが、投資家のみならず投機家にとっても金言である。さてこの名言を言葉通りに受け取ってしまうならば、FXは金と時間を失ってしまう代物となってしまうが、FXなりに上手に解釈できれば資産運用に良い変化を与えられるはずだ。

資産運用は理性を保つことが必要

 バフェットがよく「理性」という言葉を口にしており、自身の株主総会に参加している投資家たちに対しては「理性を持って投資をしなければならない」と彼は口を酸っぱくしてアドバイスをしている。これは投資においては早くお金持ちになろうとしないで、ゆっくり確実になれるように投資しなさいということだ。

 

 資産が少ない早く金持ちになりたい人にとってスキャルピングやデイトレードなどの短期売買は魅力的だ。レバレッジを掛けることも可能で、資金効率も非常に高い、順調に増やせれば短いサイクルで複利の恩恵を受けられる。それと対比させれば本来の投資である長期投資は資金効率が非常に悪い。しかし、思い描いた資金効率で資産を増やすことは不可能に近い。

 

自分の想像の達成がどれだけ無理なものであるかは本能的にわかるはずなのに、現実と理想の差に耐えることができず目先にある空想の利益に目が眩み、そして持っていたはずの理性を失ってしまう。理性を失ってしまえば正常な判断ができず、果的にお金と時間を失う。近眼視的な運用には人間が持っているはずの能力を不能にしてしまう罠がある。

 

私は半年間のFX経験で非常に重要なことを確信した。日本という狭い世間では短期売買(スキャルピングやデイトレード)で資産を増やす風潮が強くあるが、世間一般的なイメージの単純な短期売買で成功できるのは能力を持った一部だけであって、誰もが再現できるというのは幻想に近いものがある、と。

 

自分のなけなしの金と、理想の資産量、その差を思うと資金効率に惹かれる気持ちはわかる。私もそういった想いを抱いていたし、誰だって電卓を叩きながら考えたことがあるだろう。ここえ理性を持ってさえすればギャンブルを避けられるのだが、理性を失ってしまうと「短期的な値動きを読み切れる」などとバカな考えを持ってしまう。

短期的な値動きは読み切れない

 バフェットが「近視眼的な投資では理性を失う」と断言しているのは、全ての人間は短期的な値動きは読み切れないと知っているからだ。価格は参加している人間の取引全てによって推移するので、1つの取引が占める割合が多い短期的な値動きを読む切るということは市場参加者の取引をほぼ全て読み切ることに近い。これが不可能なことはジョージ・ソロスの再帰性で簡単に説明できる。

 

まず現在の価格は市場参加者に何らかの影響を与え未来の価格に影響すること、そしてそれは価格が変わる度に与える影響も変わってくること。これにより市場参加者の心理状態が刻一刻と変化する、つまり市場参加者の行動が市場参加者の行動を変えるということだ。となると短期的な値動きを読み切るということは「世界中にいる膨大な市場参加者の刻一刻と変わる心理状態を瞬時に理解し続ける」ことである。砕いて言えば、短期的な値動きを予測しようとすることは世界中の人間の一挙一動を瞬間的に理解し続け予測しようとすることと変わらない。

 

こんな芸当は投資の神様であるバフェットやイングランド銀行を潰した男と呼ばれるソロスを持ってしても到底不可能だ。為替、株式、不動産など各々違うにしても大きなニュースがある場合はある度の精度の高い予測を立てることは可能だが、それでも時間軸を長めに取って大まかに見た場合に限る。ヘッドラインが流れた直後やその直後の値動きに反応した市場参加者の動きなど、短期的な動きは読み切れない。ましてや当て続ける(読み切る)ことは非常に難しい。

FXの短期売買はギャンブル性が強い

 この難しさ故に短期売買はギャンブル性が強く、ここに大事な資産を投じることは理性的ではないと解釈できる。極近い将来だけを見据えて(近視眼的)、価値がどうなるかわからない不透明度の高いものに資産を差し出すこと行為を、バフェットは「理性を失った行為」と批判しているのだ。理性を持って運用を考えれば可能な限り利益が手に入る確率の高いものに、確実性の高いものに投資をするはずだ。それが人間が持ち合わせている理性である。

 

 そもそも投資とは「安く買って高く売り(高く売って安く買い)その差益を得る」ものだ。バフェットに言わせれば、「明日(将来)、多くの金を受け取るために、今日、金を差し出すもの」である。ということは今日金を差し出すための根拠として、将来の価値の予想ができなければならない。それが将来的に高くなるのか、安くなるのか、それがわからずに金を差し出す行為はギャンブルと同義なってしまい、それは価値(価格変動)を見抜いて行う投資とは似て異なるものだ。

 

 この原則を多くの投資家は知っているために、短期売買を中心とするFXは「ギャンブル」と批判される。しかし、それでもこの世の中には短期投資で資産を順調に増やしている人々がいる。理性を失った行動とされることをし続ける彼らは一体どんな理性を持って短期的な取引をしているのだろうか。

FXは統計に裏付けられた確率の世界

「近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う」これは私もまったくその通りだと思う。ただ短期売買がメインのFXが悪だとは思っていない。株式投資、不動産投資、為替取引、どれも別々に知識が必要なようにFXもまた別の知識が必要だ。FXのみでお金持ちになれるとは到底思えないが、FXもお金持ちになる方法の1つで、長期的な株式投資で無残にも資産を減らす投資家がいるように要は運用の仕方次第である。

 

この金言のミソは「理性を持った行動」である。ギャンブル的な投資を避けて、道理に叶った運用をする、これが理性を持った行動だ。FXにおける取引の全てがギャンブルではない。利益を出しているトレーダーほど取引のギャンブル性を可能な限り薄める、つまり道理に叶う取引をしている。株式投資、FX、どちらにしろ非ギャンブル性である理性を持って行えば問題ないのだ。 

 

ではFXにおいては何がギャンブル性を薄めるのだろうか。それは長い時間をかけて収集、研究された統計データ、そこから導き出される確率である。その確率を用いて慎重にリスク管理をしながら運用する、それがFXにおけるトレーダーだ。

 FXの理性は理論とデータ

 FXは短期的な売買が中心でチャートを見ながらその時々で取引しているよう見えるが、実際は理論(理性)に基づいてトレードを行っていく。ただその理論も完璧ではない上、トレードごとの結果もまた違ってくる。だから理論を補うためにデータを記録し、統計から確率を計算して理論を数字で裏付ける。理論を見つけるのにも、データを取っていくにも、どちらにせよ時間がかかる地道な作業だ。

 

例えばの話をしよう。ある値動きのパターンが出現した時に、その後に続く値動きに何らかの法則性を見出したとする。おそらくその時の市場参加者の心理に傾向があるようだが、偶然のようにも見えるので統計を取ってみる。統計を取った結果、やはりそのパターンが出現した時は一定の傾向へ市場参加者の心理が傾く確率が高くなるようである。確率60%なので10回トレードしたら6回は勝てる計算だ。じゃあ4回負けても利益は出るようにリスクを調整しよう・・・。このようなイメージで良い。

 

利益を出せる能力を持った一部の人とは何も特別な才能を持った人々ではなく(持っている人もいる)、こういった特別な訓練で経験を積んで能力を磨き、後天的に獲得した人々なのだ。彼らは近眼視的な投資(トレード)を行っているが決して理性を失っているわけではない。よくよく見ると実に理性的にトレードしている。 この記事で彼らの定義を議論する気はないが、彼らはトレーダーという一種の職人なのだ。

長期投資か確率の短期売買か

 価格は様々な要因を織り込み変動していき、一時的な歪みは生まれても大局は事実通りに動いていく。だからファンダメンタルズを調べ上げて適正価格を探り、長期の成長を見て取れれば投資する。これが長期投資の一般的な姿。

 

対して短期売買は、動く要因などの法則性を発見し、それを再現するために理論と確率を詰める。再現可能と判断したのならデータと照らし合わせてリスク管理しながらトレードする。

 

どちらが優れてる、どちらが良い、それは人によりけりだがどのような資産運用でも理性は存在し、その理性を保ち続けている限りは破滅は来ないはずだ。私の見解としてはどちらか一方だけでも良いし、両方やっても良い。最終的に投資はそれぞれのスタイルに落ち着くのだから、理性を持ってさえすればFXだろうが何だろうが資産運用は出来るのだ。