SUZUKI YUYAの投機術

投機で経済的成功を求める投機家が随筆する「金融・経済の多岐に渡って活用できる投機術」

FXを初心者が9ヵ月やってみた結果、資産の半分以上を溶かしました

FX,初心者,やってみた,

 FXを初心者がやってみた結果シリーズ第5弾、今回は9ヵ月と少々半端だが計測期間としては十分であり、ちょうどよく資産の半分を溶かしてしまったので記念として書いておこう。前回の半年間でチャンスを拾う能力、手法の重要性を痛感させられた私は、自分の手法を作るべく様々なトレードを試していた。そのうちの1つのトレードにおいて資産の半分以上を溶かす自体を招いてしまった。

FXを始めてから9ヶ月間の成績

FXを初心者が半年やってみた結果の成績

対象期間 資産 損益 利益率
1週間
10,000円
+600円
+6.00%
1ヶ月
20,500円
-1,776円
-8.66%
3ヶ月
42,708円
+17,596円
+41.20%
半年
74,563円
+5,253円
+7.04%
9ヵ月
162,271円
-98,287円
-60.56%
9ヵ月
63,984円
-98,287円
-60.56%

  資産は計測期間の初め時点での資産額、損益はその時点の累計損益、そのため利益率もその時点での利益率である。利益が増えていないのに資産が増えているのは地道な入金によるもの。

 

 今回はFX経験上で最も大きな損失を出してしまった。累計での損失ではあるが、その大半が1トレードによるものである。年初に減税とその還流支援でドル高になると踏んだ私は長期のロングポジションを建てた。為替を見ている人ならおわかりのように、ドルは年初から大きくドル安に傾き3月にかけて113円から104円まで下げた。思慮が浅すぎる読み違いに加えて、デイトレードから長期トレードを移行し損切りをしなかったことも功を奏して見事すぎる大敗である。

敗因は未熟すぎるFXでの長期投資への挑戦

前回の計測期間であるFX初心者が半年間やってみた結果で、トレード手法の構築を迫られたが、私はトレードよりも長期投資への道に心惹かれてしまった。3ヶ月目から年末の半年目にかけて、デイトレード、スキャルピング、スイングトレードと主なトレードスタイルを試し、そして良い結果が出なかった私は短期売買をやめて取引の長期化、かねてから想っていた投資の道へ方向転換したいと思ったのだ。

 

長期投資、つまり通常の投資と言えば株式や不動産が対象だが、私は知識の無い分野へ手を出すと痛い目を見るとドル円を投資対象とした。幸い、その時点の私の見立てではドルは長期的に上がるとの予測が経っていたので、大型減税政策や海外利益自国還流について調べてすぐ様にポジションを建てた。んで損失が膨らんだのに何んで損切りをしなかったのか?それは市場のセンチメントを無視したこの甘い見立てを強く信じ、始めっから損切りをしないと決めていたからだ。

 

 これがいけなかった。3月に入って観念して損切りを行ったが、私は自分の過ちを認めるのが遅かった。私にはジョージ・ソロスのように自身へ批判の目を向ける謙虚な姿勢が足りてなかった、その結果としてたった1トレードで資産の大半を失う事態を招いた。これは勉強も経験も浅く、そして安易な考えで行動した罰だ。

FXにおける投資と投機

 この2つは似て異なるものというのは有名ではあるが、この世に存在する多くの投資家と投機家の中では境界線が曖昧になっている。私も年初ではこの境界線が非常に曖昧に見えていたが、今回の経験でわずかながら見えてきた気がする。境界線を跨いで自分がどちらにいるかを認識していないと、ポジションを建てるまでに起こす行動が違う。今回は投機の側にいながら投資を行ってしまい多大な損失を出したのだ。

 

 この自分がどのように資産を運用していくかを私は年初から今でもずっと悩んでいる。鬱っぽい顔で考え込んでみたり、色々と本を読んでみたり、その中で理解が深まったおかげか考え方や心構えの整理が身についた。現状、私から見たFXにおける投資と投機についてそれぞれ見解を書いていく。

FXでの投資についての考え方

 投資ということは対象物の何らかによる持続的な生産性を重視して行うわけだが、基本的には通貨自体が何かを生み出すことはない。頭から投資の原則から外れてしまっているが、通貨における生産性というのはその国がどれぐらい成長するか、いわばいくら稼いでどれくらいの経済成長を果たすか、国を1つの企業として生産性を見ていく。

 

ここに為替の分析の難しさがある。AmazonやFacebookなどの1企業ならまだしも、それらよりも経済規模が大きい国全体を分析するのは困難を極める。国の政策を重視して見るわけだが、この政策自体が複雑性を高め分析の手を阻む。この複雑性によりどう分析し見立てを立てるかは投資家によってだいぶ異なってくる。

 

 この投資方法を行う著名な投資家としては、ジョージ・ソロスとジム・ロジャースの二人が真っ先に思い浮かぶ。特にジム・ロジャースは資源にも精通しており、特に資源国通貨への投資などを積極的に行っている。

 

気軽に為替取引ができるFXを用いて長期投資を行うなら、政治を率いるグループやリーダー、主要産業や経済実態を調べ上げて、通貨へではなく国へ投資する心構えでなければいけない。また通貨自体の生産性はないため、株式や不動産よりもタイミングに警戒感を持つべきだ。

FXでの投機は短期売買

 前述した投資方法を投機と断ずる方もいるだろうが、将来の値上がりを期待する云々は置いといて、どちらかというと投機は短い時間軸である場合が多いと私は考える。将来の値上がりを期待する投資が投機であるならば、生産性が株価に織り込まれるとして買われた無配当の株式も投機に当たってしまうのではないだろうか。それに通貨の価格も国の生産性などが織り込まれているので、その点のみに限って大雑把に言ってしまえば通貨も株式も対して変わらない。

 

世間一般的な短期売買と言えばFXでのトレードよりも倍以上長い期間である場合が多いが、レバレッジを常用するFXにおける短期売買(トレード)は基本的に1分〜3ヵ月以内に収まる。本題としてこの短期売買は短期故に投資とは別のアプローチをしていかないとギャンブル性が高くなる。

 

トレードロジックとして、まずは記録や統計で裏付けられた自分の手法があり、それを主体としてチャート分析やファンダメンタルズ分析を行う。言い方を換えれば自分の出来ることが現状の相場で再現できるのかを探していくのだ。これがFXにおける短期売買の大筋である。

 FXは自分の取引を理解しなければならない

リスクはあなたが何をやっているか理解していない時に起こる。

ウォーレン・バフェット

これはかの有名な投資の神様がリスクについて説明した時の名言だ。株式投資家たちはこれを「よく知らない株式に投資するな」の意で受け取っているが、投資家&投機家全体で見たらこの名言は「自分の取引について理解していないことは危険」と意識的なリスクについて示唆しているとも考えられる。

 

現に私は自分がどのような取引しているかについて浅い理解のまま投資し、資産を半分以上溶かすという大きな失敗をしてしまった。気づき改善しようと思えているから良いものを、損失から勉強していなかったら今も重大なリスクを抱えたまんまだった。

 

私はFXはリスク管理さえしていれば継続可能でその継続こそが利益を出すことにつながる、と書いてきたがそれは1トレードでいくらまでの損失を許せるかどうかだけではなく、資産運用する上での全体的なリスク管理も重要になってくる。単純な数字だけでなく、考え方や心構えなどの多岐に渡りリスクを理解する必要がある。そう、結局は資産運用において長期の成績はリスク管理がものを言うのだ。

 

このリスクを理解することができれば取引の判断はもちろん、今後どのように自分が資産を運用するのがベストなのかも見えてくる。資産運用はFXが全てではないし、FXも国内での取引だけが全てでもない。またドルは基軸通貨だがドルだけが為替でもなく、多種多様な通貨を取引できる。どう資産運用するのが最も良いのかを理解するには、まず自分の頭の中とリスクの繋がりを理解しなければならないのだ。