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FXのファンダメンタルズ分析とは?政治や経済を調査し通貨の価値を測る

 FXは短期売買を中心に語れることが多く、トレーダーのための金融派生商品だと思われているが、為替も国を代表する通貨へ投資するという立派な投資方法の1つである。またヘッジの1つとしては代表的なものなので、他国の株式に投資する投資家などもお世話になることがあるだろう。

投資家は「価値」を重点に置き、「価値」に対して投資するため、投資の際は対象銘柄がどれだけの価値があるか、また将来に渡ってどう価値が変動していくかを調べなければならない。そこで使う分析方法が「ファンダメンタルズ分析」である。

ファンダメンタルズ分析は和訳すると「経済の基礎的条件」となり、簡単に言ってしまえば国の経済状態を経済指標などから読み解き、経済の強弱、すなわち通貨の価値の強弱を分析する方法である。

今回はファンダメンタルズ分析の概念、そして分析方法の例を紹介していく。あくまで一例であり、国によって調べなければならないことは違ってくるので、ファンダメンタルズ分析の入門として覚えて欲しい。

 

経済指標や経済政策などから経済を読み取る

 ファンダメンタルズ分析の基礎をもう一度確認しておこう。

ファンダメンタルズ分析は、各国の中央局が収集し発表する経済指標、また経済に関わる政策、通貨の発行元である中央銀行の動向、代表的な株価指数などから読み解き分析していく方法だ。

こうやって難しい単語を並べられるとさぞ収集も難しいと感じるかもしれないが、これらの情報は調べれば簡単に出てくるので安心して欲しい。大体、どこの国でも上記の4つは基本的な調査対象となってくるだろう。

順にわかりやすく説明していこう。

国が収集して発表している経済指標

 ファンダメンタルズ分析の初歩、またコアな部分として「経済指標」は外せない。これは各国の担当局が独自に収集して、決まった時期に発表するデータである。政府機関のデータということで基本的には信頼度が厚く、このデータの発表に合わせて相場が動くことも多々ある。

経済指標はその国の経済実態を表すデータとなり、いわば裏付けを取るためのデータでもある。例えば国全体が景気が良いと体感できるようであれば自然と経済指標にも数値として反映されてくる。

基本的にはこの経済指標を見て経済状態を調べていく。経済が良ければ自然と金が集まり、通貨の実需が増えるので通貨の強さとなる。反対に実需が少なければその通貨の弱さを表してくる。

ちなみにこの経済指標の中には、政府機関ではなく調査会社が発表しているデータも混ざっている。会社によって重要度が変わってくることもあるが、中には担当局がカバーしきれない重要なデータもある。

政党や政治によって経済政策も変わってくる

 通貨の発行元は国が運営している中央銀行であり、この中央銀行は与党と共に経済政策を実施していく。そのため政治の主導権を握っている与党によって施策が変わってくるため、どの党が与党になるのか、また与党のリーダー、財務大臣は誰なのかが重要になってくる。

与党が推している政策、いわゆる有権者を勝ち取るために決めたマニフェスト。党首や財務大臣の経歴、経歴からなる思想、過去の仕事、あらゆる点から分析することが求められる。

与党が決める政策が全てを網羅する必要はないが、大きい経済政策を様々な角度から分析することは必要になってくる。過去、同じような政策を取った時はどうなったのか?またその政策がどう価格に織り込まれているのか。

経済にとって真に良い政策なれば実需を呼び起こし通貨は強くなり、悪い政策なれば実需が減るので通貨は弱くなっていく。

中央銀行のメンバーや動向

  ファンダメンタルズ分析で最も重要になってくるのがこの中央銀行の動向だ。さきほど経済政策は与党と一緒に取り組むものだと書いたが、重要な金融政策に関しては中央銀行が主体となって取り組んでいる。

与党によって経済政策は変わってくるのだが、この金融政策に関しては与党が変わろうが変わらなかろうが中央銀行が独立的に行うものがある。例えば相場に強いインパクトを与えてくる金利の調整などだ。

そして中央銀行は最初の方に説明した「経済指標」を基に金融政策の実施を行っていく。一定期間ごとに発表される「経済指標」を鑑みながら、中央銀行の会合で金融政策の今後が決められていく。

メンバーの入れ替えや構成なども金融政策が実施されるかどうかにフォーカスして評価される。つまり何につけても中央銀行の動向を掴むには「経済指標」を読み解くことが重要になってくるのである。

国の株価指数も非常に重要

  最後に重要になってくるのが経済のメインキャラクターである株式市場の「株価指数」だ。日本なら「日経平均株価」、アメリカならば「S&P」、中国なら「上海総合指数」などが有名だろう。他にも国によって代表的な株価指数は変わってくるが調べれば1発でわかる。

多くの国で「株式会社」が主流のため経済の中心地はおのずと「株式市場」になる。上場企業の創意工夫によってここから価値が創造されていくため、国内外を問わず多くの資金が集まってくるのである。

株価指数は少数の企業の株式だけではなく、単純に実力や実績がある企業、同じカテゴリーの企業、業種は別だが時価総額のサイズが同じラインにある企業たちなど、特定の種類分けをしたものが様々ある。

だが為替におけるファンダメンタルズ分析では、どんな株価指数だろうが株価指数は高ければ高いほど経済が堅調の証であると解釈され、さらに「日経平均」など有名な株価指数以外は時として重要な要素ではないと解釈される場合もある。

 

有名な株価指数は短期でも長期でも重要な材料になる場合が多く、大きく値上がりした日は為替市場も強気になる、また堅調に推移していれば通貨も同様に推移する場合もある。

経済政策においても重要視され施策の効果を測定する指標でもあるので、株式はトレードしないからといって無視することのないようにして欲しい。自分の目論見通りにファンダメンタルズが動いているのに、市場がついてこないと思ったら株価指数と同調して動いてた、なんてことはならないように。

 ファンダメンタルズ分析は難しい

 以上の4つがファンダメンタルズ分析の定番ではあるが、国や時が違えば分析する対象は変わってくるのはもちろんのこと、裏付けをガッチリ取ろうとすれば時には今まで誰も調べたことのないようなものを調べる機会が出てくると思う。

 

ファンダメンタルズ分析は非常に楽しい。何を隠そう私もファンダメンタルズ分析を重視している。だが楽しさとは裏腹に非常に難しいのがファンダメンタルズ分析でもある。

テクニカル分析は前後の予測を中心に据えるものであるが、ファンダメンタルズ分析はどちらかというと「裏付けを取るため」の分析手法であり、正しい分析と正しい解釈と正しい知識、3つの正確性が求められる。

いくら調べようとしても分析できない部分もある。また整合性が低いデータを基にしなければならない時もある。はたまた自分の解釈が正しくなかったり、知識が足りない時もあるだろう。それに必ず上記で紹介した例のようなパターンになるわけでもない。

これら不安定な上でポジションの決断を行わなければならない。トレーダー、投資家の醍醐味ではあるが、これまで数々の人間が敗れたように最も難しい部分でもある。

ファンダメンタルズ分析はデータ集めや分析に時間を使うのはもちろん、自分の知識や経験などを通さなければならない。この最も楽しく、最も難しい部分をどうやるか、そこがトレーダーと投資家の腕の見せ所である。