SUZUKI YUYAの投機術

投機で経済的成功を求める投機家が随筆する「金融・経済の多岐に渡って活用できる投機術」

FXのレバレッジと証拠金維持率、追証とロスカットについて簡単に解説

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 FXの1番の特徴と言っても過言ではないのが「レバレッジ」。レバレッジを用いれば大きな利益を狙うことが可能で、FXによって億万長者になったトレーダーたちは全員がレバレッジを使用して短期間の内に成り上がった。しかしレバレッジは適切に使用すれば多大な恩恵をもたらしてくれるが、そうでなければ多大な損失をもたらすシステムだ。

そしてレバレッジを割り出す証拠金維持率について、何となくはわかっていても完全に理解しているトレーダーは意外にも少ない。こういった金融派生商品(デリバティブ)では、しっかりと中身を理解しないと足元をすくわれる可能性があるのでこれを機会にしっかりと覚えよう。

レバレッジは資産を担保に引き出せる資金

 レバレッジはよく借金と言われることが多くまったくその通りではあるのだが、簡単に理解するためには借金と一言で片付けるよりも借金の本質でもある「資産を担保に引き出せる資金」と詳しく述べた方が良い。前回のFX(外国為替証拠金取引)とは?でも説明したように、FXは信用取引で口座の資産を直接売買に使うわけではなく、それを担保(信用の証拠)にして信用取引を行う。

この担保を証拠金として取引する際に、「証拠金の〇〇倍までなら取引に使って良いですよ」というのがレバレッジである。2018年5月現在では25倍までのレバレッジが許されているので、日本のFX会社ならば証拠金の25倍までの資金を取引時に引き出して使えるというわけだ。

決済時に自動的に返済し損益が口座に反映

 このレバレッジは取引終了時の決済した瞬間に自動でFX会社に返済され、口座を使用しているトレーダーが得るのは取引で発生した損益だ。この+1000円、-1000円という損益だけがトレーダーの取り分となる。もちろん、この際に利子などを払わくても良い。レバレッジの貸元はFX会社であり、トレーダーは取引の際に証拠金の25倍まで自由に引き出せることが可能、結果の損益がトレーダーのものとなる、と覚えると楽だ。

証拠金維持率とは?

  ではどうやってレバレッジの倍率を算出しているのかというと、この証拠金維持率というものを使ってFX会社は算出している。この証拠金維持率がちょうど100%を越えない所までレバレッジを掛けることが可能になっているのだ。これはトレーダーも見られる仕組みとなっており、トレードする際に自身のリスク度を測る上で重要になっているのでぜひ覚えて欲しい。

 

証拠金維持率=有効証拠金(資産+評価損益-出金予定額)÷取引必要証拠金(注文証拠金÷25)×100(%を求めるための100)

 

以上が証拠金維持率を求める算式であるが、初心者はパッと見ても何が何だかわからないだろうと思うが、噛み砕いて説明するので安心して欲しい。

 証拠金維持率の簡単な計算方法

まずは有効証拠金から考えよう。有効証拠金とは、資産に評価損益(SWAP含むんでの含み益と含み損)をプラスし、そこからFX会社に依頼した出金予定額をマイナスすることで割り出すことが出来る。

ここではわかりやすく資産100万円で1ドル100円を1万通貨のポジションを建てたとしよう。この資産1万ドルは、ポジションを建てた直後で値動きしておらず含み損益は0円、出金予定額も0円と仮定すると=100万円の評価額となる。

→【1ドル100円】資産1万ドル+評価損益0円-出金予定額0円=資産評価額100万円

 

次に取引必要証拠金だが、これはその通貨量をでポジションを建てるのに最低いくら必要なのかという項目だ。通常の為替であれば1ドル100の時に1万ドルのポジションを作るにはレバレッジが掛けれないため100万円が必要だが、FXでは25倍のレバレッジを掛けられるため「割る25した値」が取引必要証拠金となる。

つまり1ドル100円で1万通貨のポジションを建てる時に通常は100万円必要になる所、100万円を25で割ればたったの4万円で良いので、1万通貨の必要証拠金は4万円と割り出すことが出来た。

→【1ドル100円×1万円通貨=100万円】100万円÷25(最大レバレッジ倍率)=4万円(必要証拠金)

 

以上を踏まえると以下のようになる。

100万円(有効証拠金)÷4万円(取引証拠金)×100=2500%

 

2500%が示すようにこの状態ではレバレッジ1倍、つまりノーレバレッジ。もしこれが資産4万円にレバレッジ25倍を掛けて1万ドルを買ったとなれば、4万円(有効証拠金)÷4万円(取引証拠金)×100=100%、とピッタリ100%になるわけだ。FX会社がアナウンスしている計算式だと用語も混じってわかりにくいが、こうやって噛み砕くことにより理解しやすくなる。

追証とロスカット

 よくFXの逸話が語られる際に登場する「追証」と「ロスカット」についても説明しよう。追証とは正式名称「追加証拠金」と言い、証拠金維持率が規定の数値を下回ると証拠金維持率を既定数値以上にするために入金を求められる。

ロスカットはその名の通り損失を防ぐために行われる。トレーダー保護はもちろん、レバレッジの貸元であるFX会社の損失を未然に防ぐためにも行われる措置である。トレーダーの意志に関係なくFX会社によってポジションを決済される機会的な執行である。

発動の条件

 証拠金維持率を元に追証が発生したりロスカットが発動されるのだが、実はこの追証とロスカットは一律に決まっているわけではなく、FX会社各業者によって設定値が違う。詳しくは自身が使っている会社のQ&Aを参照してほしいが、大体は100%を割ると追証が発生し、追証が出来なかったらロスカット、50〜70%の間で追証を挟むことなく強制ロスカット(告知無しの執行)される場合が多い。

レバレッジ→証拠金維持率→追証とロスカット

 FXは金融派生商品だけあって中身が複雑で理解しにくいものである。特に証拠金維持率なんて初心者にはチンプンカンプンだろうし、取引歴がちゃんとあるトレーダーでさえまともに覚えている割合は少ないだろう。だがこうやって順番に覚えていくことでスンナリ頭に入っていくと思う。

 

 今回はレバレッジから入り、証拠金維持率とその求め方の解説を読み、そしてそれが追証とロスカットにどう繋がっているのかを見ることで理解が捗った思う。

ファンダメンタルズを読み込む時もそうだが、わからないことばっかりで頭がオーバーヒートし始めたら1つの用語から調べていくとわかりやすくなる。それでも難しければこうやって噛み砕いて解説しているブログを見つけて調べると勉強が捗るだろう。