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SWAP(スワップ)ポイントとは?FXで不労所得を得る方法は2つ

 FXにはSWAP(スワップ)ポイントと呼ばれるシステムがある。インターネット広告で頻繁に出現するのでご存知の方は多いだろう。基本的にFXはペア通貨の価格変動による為替差益を得るためのトレードが主だが、SWAPポイントはその通貨ペアを保持しているだけで貰えるものである。つまりFXで利益を得る方法は2つあるわけだ。だがこの2つの方法には大きな違いがある。前者は投機の要素、後者には投資の要素、それぞれポジションを取る際に求められることが違う。

難しいトレードをしなくても利益を出せる・・・なんてのは夢のまた夢で、為替差益にしろSWAPポイントしろ、よく考えた上でポジションを取らなければいけない。ことさらSWAPポイント投資は通常のトレードよりも致命傷を負う可能性は高い。

 今回はSWAP(スワップ)ポイントの仕組みから存在理由に至るまでの基本を紹介し、その上でどうすればSWAPポイント投資戦略を成功できるかを解説する。それともう一つ手堅く得られる戦略も解説しよう。安易に広告に騙されず、この記事をきっかけに良い投資をしてくれれば嬉しく思う。

 

SWAPポイントは2国間の金利差分を貰えるシステム

  SWAPポイントはデリバティブ(金融派生商品)取引における金利調整した分を貰えるシステムである。ざっくり簡単に説明すれば。保有している通貨ペア間の金利差分を貰えたり支払ったりする仕組みである。

貰える利率は保有している通貨ペア間の金利差分なので、例えば日本の金利が0.1%、アメリカが3.1%ならば、差分の3%が金利として貰える。ただこれはドル円のロングポジション(円でドルを買う)の話で、ドル円のショート、つまりドルを売って円を買うのであれば逆に差分である3%を支払わなければならない。

 

何故、このような仕組みがあるかと言うと、FXは現物の取引ではなく権利の取引だからだ。FXにおいて我々が円でドルを買っているとしても、それは円とドルを交換したわけではない。ポジションを持っている期間、ドルを保有する権利を持っているだけなのだ。ドル高の中で契約でドルを保有する権利を得ていれば、保有している期間の為替変動分は保有主のものとなる。これが為替差益の正体だ。

それと同じく通貨の金利を貰える権利も交換している。円で保有していれば0.1%だがドルで保有している期間は3.1%を貰える権利も得ているのだ。だが元の円の金利分は誰かに権利として貸しているのだから、それは貸している相手の権利として譲渡しなければならない。だから円(権利を貸している)とドル(権利を借りている)の差分である3%が利益となるわけだ。

 

 このように権利の交換により金利調整が行われ、その際に貸している権利と保有している権の差分を価格変動と同様に貰えるのがSWAPポイントである。ちなみに金利は年単位、つまり年率で定められているが、FXでは年率を365日で割って日ごとに貰える。これも短期間での権利の交換にフレキシブルな対応するためのシステムなのだ。

またSWAPポイントは日々変動し年率決まった分だけ確実に貰えるわけではない。政策金利の変更などで途中で上がったり下がったりする。これはSWAPポイント戦略の長期投資のみならず、オーバーナイトトレードやスイングトレードなどの短期売買、また新興国の通貨にショートポジションを取る際は損益に大きく関わってくるのでしっかり覚えておこう。

新興国の金利が高い理由とは?政策金利の意味をよく考えてみよう

  ところでSWAPポイントの元となる金利は何を基準にしているかご存じだろうか?答えは政策金利だ。その国の中央銀行が定めている政策金利に準拠している。ではそもそも政策金利はどのようにして決められるのだろうか。

政策金利とは中央銀行が市中銀行にお金を貸す際の金利レートである。経済の状態によって高くしたり低くしたり、いわば経済をコントロールする指標の一つなのである。

金利を高くすれば保有する価値も高くなるので、外から資本を呼び込んだり保有期間を長くさせて通貨の下落を食い止める役割を担う。自国内の経済に資本を流して増強させるのに加えて自国の通貨を対外的に強くできるわけだ。

金利を低くすれば保有する価値は低くなるので、銀行が会社や個人問わず意欲的な融資により資本の移動が活発化し、生産者消費者ともに国内の商いを育て、自国経済を活況とさせることができる。

 ここで新興国の金利が高い理由を考えてみよう。新興国は経済が発展しておらず、海外からの資本を呼び込み自国の通貨を強くして国民の購買力を上げて経済を活発化させたいと考える。だから政策金利を高く設定し、国債と通貨を買って貰おうとするわけだ。

だがよく考えて欲しいのはなぜ政策金利を引き上げるに至ったかだ。

投資ならば将来性を期待できる国の通貨を買わなければいけない

 ここから本題のSWAPポイント投資戦略に入ろう。さて先ほどの続きだが、政策金利を引き上げるということは今はまだ経済が未熟だからこその政策。つまり経済力の低さの証明、将来性の低さ、投資対象としては高リスクだと表している。だから金利の高さに釣られてしまって簡単に投資すると取返しのつかないことになる可能性が高い。

SWAPポイント投資のキモは金利の高い通貨に投資することではなく、これから経済が成長し通貨も強くなるであろう国の通貨を買うことである。SWAPポイントは銀行にお金を預けておくと貰える金利に性質は近いが、そこに価格変動が加わり通貨の価値は国の経済力に依存していることを考えれば、投機よりも投資の側面が強い。

国の成長性や将来性を見通した上で投資するならばS&Pが成長し続けているアメリカのドルや、人口が増え続けているオーストラリアの豪ドルなどが候補だな・・・と考えて投資するのだ。魅力的な国は既に経済が強い場合が多く、投資妙味に薄れてしまうかもしれないが、そこはリターンとリスクをしっかり考え抜かないといけない。

 「お、トルコリラ金利高くていいじゃん」なんて軽い気持ちで投資してしまうと、経済の弱さと政治の混乱で通貨の下落に歯止めがかからず、SWAPポイントは貰えまくるのにロスカット寸前、なんてことになりかねない。だから安易に新興国の通貨を買ってはいけないのだ。

もしあなたが新興国に将来性を感じるならば買ってもいいのだが、そういった兆しがある国はとても少ない。念入りな調査、もっと言うならば現地調査などを重ねて確信を持つくらいでないと、自分の命の次に大事な資産を投じる価値はないだろう。

アービトラージトレード(裁定取引)戦略

 アービトラージトレードとは、同一商品が複数の取引所で提示されるレートの違いによって価格の差異が生じた際、それを埋めるようにポジションを取る取引だ。インターバンクが発展した今日、この価格の歪が生まれること自体少ない。だがSWAPポイントは手数料などの差異によって価格の差異が生まれやすく、今でもこのアービトラージトレードが機能する。

例えば、X通貨のスワップポイントがA社100円でB社90円だとしよう。この価格差を活かすためには、A社にロングポジション、B社にショートポジションを掛ける。そうするとA社から100円を貰いB社で90円を払い、差し引き10円の利益が得られる。そして価格変動分は両建てポジションによって打ち消す。

これがSWAPポイント投資戦略のもう一つの方法だ。ここまで聞くと完全無欠の戦略に見えるかもしれないが、やはりそんなことはなく欠点が3個ある。1つ目は差益が小さい、2つ目は証拠金コントロールが難しい、3つ目はSWAPポイントの変動を予測するのが難しい。

順を追って説明しよう。まずアービトラージトレード自体が大きい利益を出す手法ではなく、比較的安全に確実に利益を狙うトレードだということ。目一杯のレバレッジを掛けたとしても、得られる利益は数%、普通のトレードよりも利益は出にくい。安全性を重視するトレーダーならば良いかもしれない。

そして利益率の確保を目的にレバレッジを高くしてしまうと証拠金の維持が難しいこと。ボラティリティを計算した上でポジションを設定すればある程度は解決するが、相場にアクシデントは付き物。重要な経済指標や要人イベントを意図的に避けるなど、ボラティリティ計算以外にも対策を練らなければならない。

そして最後になるが、SWAPポイントは毎日変動するため下手なFX会社を選択してポジションを取ってしまうと利益が非常に少ない、もしくは下手したらマイナスになる可能性があること。デイトレードすることでSWAPポイントの変動を見極めることは用意になるが、今度はスプレッドなどの手数料で損失が出始める。

もしアービトラージトレードをするならば、相当に研究する必要性とある程度の経験が必要になってくるだろう。

投資戦略が上手くいけば非常に利益が出る

 ここまで読んで来てくれたならば、SWAPポイント投資も一筋縄ではいかないことを理解してもらえただろう。市場は人智を超えた存在だ。投機であれ投資であれそこに自分の資産を投じるのだから、簡単に利益を出す方法などは存在しない。

だがもし投資のチャンスを上手に掴めたなら、それは千載一遇と言っても過言ではない。SWAPポイント投資はポジションを長期に渡り保有するので得られる金利は大きい。また経済成長によって通貨が強くなった際の為替差益も大きい。さらにレバレッジを活用すればこの両方で叩き出せる利益は莫大なものとなるだろう。

 

 日本の金利マイナス金利政策により無いに等しく、アメリカは世界の列強もビビるほどの経済大国だが安定しているため金利は低く設定されている。こういった経済大国よりもロシアや韓国などの発展途上国、さらに上を目指すならスウェーデンやブラジルなどの新興国の方がスワップポイントは高く設定されている。千載一遇のチャンスを得たければこういった国々を中心に調査するのがSWAPポイント投資の成功を握るカギとなる。

経済が不安定な未発展の国は変動のリスクが高いが、ポジションサイジングやタイミングを見計らう、また分散しての投資など工夫が必要になる。だが力強い経済成長に合わせて上手にポジションを取ることが出来れば、FXのレバレッジ倍率も合わさり非常に長期の不労所得を作ることは不可能ではない。