SUZUKI YUYAの投機術

投機で経済的成功を求める投機家が随筆する「金融・経済の多岐に渡って活用できる投機術」

FXでは稼げるトレードより負けないトレードの方が圧倒的に稼げる

FX,稼げる,トレード,手法,

 FXをやってるとどうしても稼げるトレード手法に目が行きがちだ。資産を運用しよう、稼いでやろう、当然そう考えているのだから当たり前である。だが投資や投機などの資産運用の世界では稼げるトレードよりも負けないトレードの方が圧倒的に稼げるのだ。

FXでは稼げるトレード=大きく負けるトレード

 リターンとリスクが表裏一体である資産運用の世界では、稼げるトレード=大きく負けるトレードである。トレードで得られるであろうリターンはすなわち負けるであろうリスク、月間で10%の利益をもたらすであろうトレードは同時に月間10%の損失を得るリスクを持つ。何のことはない当たり前ではあるが、どうしても稼ごうとすると頭から抜け落ちてしまう部分だ。

 

トレーダーによって変わってくるだろうが、スキャルパーやデイトレーダー、期間の短いスイングトレーダーは月々にどれぐらいの利益を出したいかという目安があるだろう。その目標を達成出来るようなトレード手法があればもちろんそれを採用するのだが、あなたのトレードでの利益が安定しないのなら、そもそもその目標設定が高すぎる場合がある。

 

リスクリターンの話を出したが、負けないトレードとは勝率まで計算し含まれた「期待値」が高いトレードである。期待値が良ければ安定したトレードが可能で、安定したトレードは安定した利益をもたらし、負けが続いても損失を和らげる。損益チャートの波を抑えて右肩上がりのグラフを拝ませてくれるというわけだ。

安定した利益とFXによる短期売買は複利の法則性を最も活用する

安定したトレードにより損失を出さず、低い利益率であってもトータルでの利益は案外低くない。小額であっても利益が元本になり足され続けて元本が増え続ければ、複利の力が働くことにより長い期間で計測した場合、インパクトのある利益を叩き出せるだろう。これは短期売買取引を主にするFXならではの利点である。

 

 通常、資産運用である投資、チャンスを見て掴みにいく投機、どちらであっても短期的な取引ではなく長期的な取引でされる。長期投資ではよく複利の法則を活用し、長い期間をかけて資産を大きく増やすことが引き合いに出される。しかしFXは短期売買なので長期投資よりも短い間隔で細かく元本を増やせる。そのため長期投資よりも複利の法則を活用できる。

 

長期のバリュー投資で勇名を馳せたウォーレン・バフェットは、損失を出さない投資スタイルを守り続けた結果、驚異的なパフォーマンスを出した。これは圧倒的な利益率に加えて、負けない投資で複利の力を活用したのが大きい。ウォーレン・バフェットのような年率を出すことは出来ずとも、負けないトレードによる安定した利益を出し、短期売買による複利の力を活用出来れば見劣りしないパフォーマンスを出せるはずだ。

 

安定したトレードとそうでないトレードの複利シュミレーション

文章でいくら理論建てて書いてもこういうのは数値を見る方が納得がいくと思うので、FXにはよくある安定していないトレードと勝ち組FXトレーダーの安定してるトレードの2つで利益率をシュミレーションしてみよう。条件は以下の通り。元本は100万円、年間トータルで出す利益率は12%、1年後の利益額によって優劣を決める。まずは安定していないトレードの成績、次に安定しているトレードの成績だ。

FXによくある安定していないトレードの利益額

  • 1ヶ月目 1000000+利益率7%=1070,000
  • 2ヶ月目 1070000-利益率5%=1016,500
  • 3ヶ月目 1016500+利益率7%=1087,655
  • 4ヶ月目 1087655-利益率5%=1033,272
  • 5ヶ月目 1033272+利益率7%=1105,601
  • 6ヶ月目 1105601-利益率5%=1050,321
  • 7ヶ月目 1050321+利益率7%=1123,843
  • 8ヶ月目 1123843-利益率5%=1067,714
  • 9ヶ月目 1067714+利益率7%=1142,453
  • 10ヶ月目 1142453-利益率5%=1085,331
  • 11ヶ月目 1085331+利益率7%=1161,304
  • 12ヶ月目 1161304-利益率5%=1103,239
  • 1年経過時点 利益率 10.32% 

勝ち組FXトレーダーの安定しているトレードの利益額

  • 1ヶ月目 1,000,000+利益率1%=1,010,000
  • 2ヶ月目 1,010,000+利益率1%=1,020,100
  • 3ヶ月目 1,020,100+利益率1%=1,030,301
  • 4ヶ月目 1,030,301+利益率1%=1,040,604
  • 5ヶ月目 1,040,604+利益率1%=1,051,010
  • 6ヶ月目 1,051,010+利益率1%=1061,520
  • 7ヶ月目 1,061,520+利益率1%=1,072,135
  • 8ヶ月目 1,072,135+利益率1%=1,082,856
  • 9ヶ月目 1,082,856+利益率1%=1,093,684
  • 10ヶ月目 1,093,684+利益率1%=1,104,620
  • 11ヶ月目 1,104,620+利益率1%=1,115,666
  • 12ヶ月目 1,115,666+利益率1%=1,126,822
  • 1年経過時点 利益率 12.68% 

FXにおいて負けないトレードは圧倒的な利益を出す

 

上記の計算の結果、安定していないトレードは安定しているトレードと比べて年間でのリターンが-2.36%も劣る結果となった。月間合計で出している利益率12%と同等であるのに、複利の力が働けば大きい利益の差が出ることが一目瞭然である。

 

一時的に大きな利益率を出していても、その後に負けてしまった時の損失額は元々の元本に対して数値以上の損失になる。これは複利とは逆の力が働いている証拠だ。

 

上記の例は少々極端であったが、損失を出す期間を挟むことによりリターンは減少し、同率でも安定して利益を出し続けることによって複利の力が働きリターンが上昇することはわかってもらえたと思う。

 

この複利の力を味方につけ、能力によって出せる利益率以上の利益を出すのもトレーダーの1つの能力である。短期売買がメインのFXは長期投資よりも資金効率が良い。それは効率的に損失を出すことを指すが、複利を味方につければ意味合い通り資産運用の効率性をもたらしてくれるだろう。

 

この複利の効果を最大限に活かすためには、スプレッドの低いFX会社を選ぶ必要がある。もし、スプレッドが大きいFX会社を使っている場合はまず移籍するところからコスト削減するのは有効だろう。