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投資家&トレーダーと能力バトル系漫画で活躍する人の1つの共通点

 私は世の男性たちと同じく、能力バトル系漫画がとても好きだ。そこにいるキャラクターたちが各々の個性を活かしてストーリーを紡いでいく。本当に面白い漫画であれば特異な能力という設定が物語に深みや刺激を与え、その漫画でしか作り上げられないような展開をする。

この金融の世界に居る人間たちは漫画と読まない人の方が多いかもしれない。そんなもの読む暇があったらニュースでも読んでるわ!って声が聞こえてきそうだ。それもそうだ。良いリフレッシュにはなるが、読んでばかりでは人生は進まない。

この記事を書く少し前、二次元に引き籠りたい欲が溜まってしまい、古い方のアニメ版HUNTER X HUNTERを見ていた。一通り見終わって、時間を無駄にしちゃったかなーと考えていた時に閃いた。

投資家やトレーダーで活躍できる人、そして能力バトル系漫画で活躍するキャラクターにある1つの共通点。それは、どちらも自身の個性を理解し活用することで活躍している、ということだ。

 

人にそれぞれ個性や能力が備わっている

 実はこれをよく理解している人間は非常に少ない。自分のことをよく理解しているようで、まったく理解していない人間が多い。そんな大層なものは自分には無い、そもそも人間にそんな差はない、あったとしても自分はそれを活用することができない、そんな声が聞こえてきそうだ。

当然ではあるが、自分の長所や短所というのは見えにくく、どうやっても完全なる客観視はできない。理解するためには専用の勉強と経験が必要になってくる。わかろうとしてないのにわかるわけがない。またわかっていないのにどうしたら活用することが出来るだろうか。

「何者かになりたい人たち」は漫画を好む人たちに多数見受けられる。現実世界では解消できない何かを抱えていて、それを漫画のキャラクター達に自己投影し充足を得ようとしている。それはそれで楽しいのだが、そんなことしていたって自分を理解することはできない。ちゃんとあるのに見ようとしないのは、非常にもったいないことだ。

自分を理解が出来ればこの世で最も強い武器になる

 自身の個性や能力を知るのは難しいことではない。自己の内面は私たちが考えている以上に深く広く、探索することに興味が尽きない。完全に理解することは不可能と言えよう。それでも向き合っていれば一つ一つ見えてくるものだ。

そして1個でも2個でもわかればそれは非常に強力な武器になる。こういうと非常に大きな能力を期待する人が多いが、個性や能力というのは手から火が出るとかそんな類のものじゃない。ある1つの行動に対する適正、ある状況での自分の心の動き方、ある1つの時に感じる充足感、これらが私たちの個性や能力である。

もし本気で活躍したいと考えているなら、これらをヒントに現実を展開できる。それが出来ないようであれば、それは一時的な錯覚をしているか、それとも本当はどうでも良いと思ってるだけだ。結果が出なければまだ何かが足りない、単純な答えである。

私の持っている能力

 漠然としているように見えるかもしれないので、私を実例にして書いていこう。私の他者と明確に差別化できる能力の一つとして、レジリエンスが非常に強いという点が挙げられる。レジリエンスとは「回復力」「復元力」のことだが、私は何か失敗や挫折した時、そこからの回復力が非常に高いのだ。

とにかくやらなきゃ気が済まない、やってみなければわからない、失敗したってどうとでもなる。これは私が常日頃考えていることだ。言葉通り、いつも何かにチャレンジしている気がする。そしていつも失敗しているが、落ち込むことはあっても塞ぎ込むことはない。

物事に対して諦めない、挫折をしない、とかではなく回復力が強い。当たり前のように諦めるし挫折もする。だけどその時には「次は何をしたら成功できるだろうか」といつも考えている。それが元で方向転換も良くするから、私には一貫性が無いように見えるだろう。しかし私は成功できるならば拘りは特に無いタイプなのである。

これは後述するが、過去を振り返ってみればこの能力には非常に助けられている。そしてこの能力を持っていることが分かった時から、さらにレジリエンスは強くなっているし、それを実生活やトレードに活かすことが出来ている。理解できれば活かすことは難しくない。

自分を漫画のキャラクターのように考える

 ハンターハンターを見終わったばかりというのもあり、ハンターハンターは非常に設定が良く出来ているのでそれを例に解説しよう。ハンターハンターの世界のは「念能力」という設定があり、この「念能力」は6つの系統に分けられている。念能力を習得した人物は6つの系統の内、生まれつきどれか1つに特化しており、自身の系統を知ることで自分オリジナルの能力を開発していく。

どれに特化するかは自分では変えられず、途中で何らかのことがあって変わることはあるものの、基本的には持っている資質によって決められている。元々持っているものを強化する、もしくは弱点を補うことは出来ても、本来の自分を変えられることができないのだ。

そして作中の人物たちは自身の能力を強化し成長させることを見事にやり遂げ、物語の中で読者を魅せるように活躍し輝く。ハンターハンターだけでなく、他の能力系バトル漫画もそうだろう。自分の能力を活かすことなく活躍するキャラクターは皆無と言っても過言ではない。

 これは現実世界でも当てはまる。血統や遺伝、生まれ育った環境、今までの経験、それによって私たちが持っているものは違う。それを180度まったく違うものにする、つまり自分をまったく違う人間へと生まれ変わらせることはできない。だからこそ自分の個性や能力を理解し、それを強化したり補ったりしてあげることで私たちは活躍できる。

私たちは私たちが持っている以上のものを、それ以外のものを発揮することはできない。自分を活かす方法は漫画のキャラクターがやっているように、自分のことを理解し強化することなのだ。

制約と誓約は我々にもある

 ハンターハンターでもう一つ面白い設定がある。それは念能力に関わる設定で「制約と誓約」というものだ。これが無くても念能力は使えるのだが、自身の能力に「制約と誓約」を掛けると非常に強い能力になるのだ。

作中での例を挙げよう。クラピカというキャラクターは自分の能力に、自身の部族を殺した幻影旅団という集団相手にしかを使えない制約を課し、それを破れば自身は死ぬ誓約をした。これにより作中トップクラスの力を持ち、自身より格上である幻影旅団と対等以上に渡り合える力を持つようになる。こんな感じでハイリスクハイリターンがセットになっている。

 私が面白いなと思ったポイントは、私たちの能力には予め「制約と誓約」が掛けられてるという所だ。これを破っても直接的に死ぬわけではないが、もし破ることがあれば悪い結果を招く。最悪、死に至ることも十分にあり得る。

「は?」って顔をしていると思う。しかしよく考えてみて欲しい。自分の短所はどこから来ているものだと思う?それは自分の長所から来ているものだと私は思う。トレードオフの原理に伴い、我々は獲得してきた能力の分だけ短所を抱えてきているのだ。何かを得るには何かを捨てる。ある能力を得ると同時にある能力を失い、それが長所と短所になるのだ。

 

 例えば、物事の計算する能力が高いがレジリエンスが低い人間がいるとしよう。彼は幼少の頃の大きな失敗にショックを受け、それから大失敗を避けるために計算する能力を磨いてきた。そのせいで計算力(長所)を得ることは出来たが、代わりにレジリエンス(短所)を強化することは出来なかった(制約と誓約の成立)。

そして彼はその持ち前の計算能力でこれまで数々の大きな成功を収め、人生を順風満帆に生きてきた。だがある時に大きな失敗をしてしまいショックで立ち直れなくなってしまった。そのまま立ち直ることなく、失意のまま人生を生きることに耐えられず、自身で命を絶ってしまった。

これは「制約と誓約」を破ってしまった悪い例だ。この場合の「制約と誓約」は、「自身の高い能力を大きな成功のために使わないこと」だ。彼は大きな失敗を避けるために長所を活かすべきだった。そうすれば小さな失敗でレジリエンスを養うこともできたろうし、失敗から学び避けて通ることにより十分に成功できたはずだった。

投資やトレードにおいての能力

 やっとこのブログならではのテーマまで来た。投資やトレードで結果を出せることができない人間ほど、自分のことを理解していない可能性が高い。漫画のキャラクター同様、相場の世界では自分の能力を活かし「制約と誓約」を守ることが出来なければ結果を出すことはできないのだ。

例えば、相場が特定の動きを見せた時、あなたはいつもどういう感情を抱くだろうか?怒り?悲しみ?喜び?楽しみ?それはあなたの個性だ。そしてあなたはその感情からどういった行動をとっているだろうか?その行動はあなたの「能力(長所と短所)」である。。

手元にある売買履歴を良く見て欲しい。そして素晴らしい結果を残した時、誠に残念ならない結果を残した時、両方を拾い取ってみる。その時の状況をよく思い出す。なぜ自分はあの行動を取ったのか?その行動がどう作用して結果に繋がったのか?そこにあなたの「制約と誓約」がある。

 相場では如何に正しい行動を取れるかが重要になる。稼いだ額は能力の証明にはなるが大事ではない。稼ぐ額はその時の相場によって変わる、つまりコントロールできるものではない。それよりも自身をどう上手にコントロール出来たかが大切だ。

ここで言う正しい行動とは、自身の長所を活かせたかどうか、短所をどうカバーできたか、自分の全ての行動を指す。長所を活かせば取引は有利になり、短所をカバーできれば不利になることを回避できる。

もし自身を理解できぬまま相場に望めば酷い結果になる。これはぜひとも覚えていて欲しいが、己の能力の輪から外れて「制約と誓約」を破れば致命傷を負う。投資でも投機でもこの原則は変わらない。冗談ではなく、高い代償を支払わなければならない。

まずは能力を発見することから始めよう

 裏を返せばこれは能力の見極めができれば相場で稼ぐことは不可能ではないということだ。だからまずは自分の能力を発見し、長所と短所を見極めて相場での行動を正すことが重要だ。

ハンターハンターの設定を用いて能力を知ることの重要性を説いてきたが、正直言ってこの理論を馬鹿らしく感じない人は少数だと思う。おそらく9割の人間はこの理論を信じないだろう。偶然だがね、相場で負けている人間と同じ割合だ。

もし私が相場の世界に手を染め始めた頃の私に一つだけ教えることが出来るのであれば、何よりも優先してこの理論を話すだろう。まずは自分の能力を見極めろ、稼ぐのはそれからやれば良いと。

 

 能力を見極める方法は別途記事にしようと考えているが、ここまで付き合ってくれた読者に簡単ではあるがヒントを教えよう。

まず最初に状況説明付きの売買記録を全て付けること、そしてそこから良い取引と悪い取引を両方5つ取り出し、その時の状況説明をしっかり読み込んで思い出すことだ。そうすれば何が良かったのか、何が悪かったのか、ある程度の共通性を見出すことが出来るだろう。

それと自身の両親や兄弟や姉妹、叔父や叔母、いとこ達の能力をしっかり見ること。感情の発露はほぼ全て遺伝で決まっている。そして似た環境で育っているので感情から取る行動も似ている。その家系で共通して保有している長所と短所が必ずあるはずだ。

 

 最後に、また私の実例を。実は私のレジリエンスの大半は遺伝だ。これは幾度となく起業を繰り返し成功した父からの遺伝である。残念なことに一族では私しか引き継がなかった能力だ。良いところを全て取ってしまったようで兄弟には申し訳なく思っている。

そして私の「制約と誓約」は「耐え忍び慎重に」だ。レジリエンスが高すぎる反面、失敗に対して鈍感であることから抱えた無鉄砲という名の短所だと考えている。これも幾度となく倒産を繰り返し失敗してきた父からの遺伝である。もちろん兄弟にこの短所は無い。

私がこれを見極めることが出来たのは、幾度となく「制約と誓約」を破り、相場に代償を支払ってきたからだ。私の意見を取り入れないのは構わないが、その場合は代償を支払う覚悟をしておくべきだろう。

 

 現実では能力を理解し見極めることに多大な時間と努力要する。そして能力があるからといって大成功を収められると決まっているわけではないのに、重すぎる「制約と誓約」を背負ってしまっている。ゼネラリスト育成に重点を置く日本の教育ではなおさら浮彫である。

 

事実は小説より奇なり、現実は漫画よりシビアなり。って奴だな。